取材:フードドライブの取り組み

 10月24日(日曜日)イトーヨーカドーアリオ川口店にて、共助SDGsコバトン記者団第2回目の活動として取材活動を行いました。10⽉は「⾷品ロス削減⽉間」、10⽉30⽇は「⾷品ロス削減の⽇」ということもあり、フードバンク埼⽟とイトーヨーカ堂が協働して⾏う⾷品ロス削減の取組である「フードドライブ」を中心に、イトーヨーカ堂のSDGs達成に向けた取組について取材を⾏いました。

「フードドライブ」ってどんな取組なんだろう︖

 初めに特定⾮営利活動法⼈フードバンク埼⽟の永⽥様より、フードバンク埼⽟の活動について企業と連携して行っている取組を中心にお話を伺いました。

 フードバンク埼玉では、賞味期限に余裕があり安全な食品を引取り、必要とする人へ提供する「フードバンク」、生活困窮者に対し食糧支援を行う「フードパントリー」、家庭で余ってしまった食品を回収する「フードドライブ」の3つの取組が行われています。
 取組の一つであるフードドライブは、県内14店舗のイトーヨーカドーと連携し、地域での新たなつながりを築きながら実施されています。

 また、フードドライブへの参加以外にも、購入してすぐに食べる場合に、商品棚の手前にある商品等、販売期限の迫った商品を積極的に選ぶ「てまえどり」など自分たちでもすぐに取り組むことができる食品ロス削減に向けた取組の説明もありました。

イトーヨーカ堂におけるSDGsの取組

 続いて、イトーヨーカ堂のSDGs達成に向けた環境の取組について、株式会社イト-ヨ-カ堂経営企画室CSR・SDGs推進部の大日向様及び強⽮様よりお話を伺いました。

 イトーヨーカ堂では、食品ロス・食品リサイクル対策として、埼玉県と協働して取り組む「埼玉県県下一斉フードドライブキャンペーン」の活動を実施されています。
 さらに、プラスチック対策や持続可能な原料調達など、SDGs達成に向け様々な活動をされており、多岐にわたる活動の紹介がありました。

イトーヨーカ堂を見学しよう︕

 フードドライブやイトーヨーカ堂のお店におけるSDGs達成に向けた取組について学んだ後、実際に各取組が行われている店頭を見学させていただきました。
 フードドライブが行われている現場では、各家庭より持参した⾷品の寄付を行いました。保存の利く⽸詰やレトルト⾷品が歓迎されていることや⽣鮮⾷品やペットフードなど回収対象外の商品があることも教えていただきました。

 また、プラスチック対策の取組の一つであるペットボトル回収機の体験もさせていただきました。輸送効率などを考え、回収時に圧縮する仕組みになっていることなども教えていただきました。

 野菜売場では、ラベルに⽣産者の皆さんの似顔絵と名前の⼊った「顔の⾒える食品」や、産地で捨てられてしまう規格外の野菜や カットの際に捨てられてしまう切れ端などを原材料に使用した「顔がみえる。クレヨン」の紹介がありました。このクレヨンは、小さなお子様からお年寄りまで安心して使用できるように、野菜の色を補う顔料は、食品の着色に使用されるものと同成分のものを採用し、万が一口に入れても安全な素材だけでできています。

質問タイム

 共助SDGsコバトン記者団お待ちかねの質問タイムでは、アリオ川口高島支配人、イトーヨーカドーアリオ川⼝店の⾼塚店長もお迎えして、活発な質疑応答が⾏われました。
 フードドライブに関することの他にも、店内を見学して気付いたこと、分からなかったことなど子供・若者の視点での質問がたくさん挙げられました。

 活動終了後のアンケートには、参加者それぞれの気づきや想いがたくさん書かれていました。寄せられたコメントの中から一部抜粋してご紹介します。

フードドライブの取組のために色々な人が関わっていることに気づいた。

小学5年生 Yさん

食品ロスがすごく多くてびっくりしました。一人一人のできることは今日からしようと思います。

小学6年生 Mさん

フードドライブの取組を行うことで、食品ロスだけではなく貧困問題にも協力していることが分かった。地域などのつながりも増えることが分かった。

中学1年生 Yさん

フードロス削減を世の中に知らせ、フードロスを完全になくすのは難しいと思いました。

中学2年生 Yさん

フードドライブなどSDGs達成に向けて自分たちでもできる取組を実践していきましょう!